よく聞く「免疫力」ってなんでしょう?
免疫力が低下している時の、具体的な症状やサインはどんなものがありますか?
今日は、上記のお悩みを解決します。
登録販売者として、700軒のクライアントと接するぼくが解説。
免疫力の一般的イメージ
- ウイルスとか、異物が入ってきたらやっつけるもの
- 風邪を引いたら免疫力で治そう
- 病気したら免疫力が下がっているな
上記の時に「免疫力」のワードは使いますよね。
病原菌などの異物の侵入、変質した自己細胞(がん)などを殺傷して体を守る力(チカラ)。
どうぞ最後まで、お読みくださいね。
免疫力は自動調整で守ってくれる

自然治癒力の1つである「免疫力」は、恒常性(ホメオスタシス)が働いています。
ホメオスタシス(生体恒常性)とは、私たちが、身体の外から受ける環境や内部の変化にかかわらず、身体の状態(体温・血糖・免疫)を一定に保つことを言います。
https://hikari.dental/about-homeostasis/#:~:text=%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%82%B9%EF%BC%88%E7%94%9F%E4%BD%93%E6%81%92%E5%B8%B8%E6%80%A7%EF%BC%89%E3%81%A8,%E3%81%AA%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82
自動的に外からの攻撃(無意識下で)や異物があっても、排除したり、闘ってくれています。
免疫力は1人1人にとって優秀なボディガード
24時間365日年中無休で、働いてくれています。
- 体の働きを調整する「自律神経」
- ホルモン分泌をつかさどる「内分泌」
- 外部から進入する異物から守る「免疫」
上記の働きをしています。
免疫力低下を見抜く4つの症状やサイン

- 口内炎は1つのサイン
- 花粉症は冷え対策で
- 日本人に多いせき喘息の克服
- 帯状疱疹は黄色信号
免疫力のおかげで、風邪の症状からがんまで
幅広く闘ってくれています。
今回は、免疫力低下を見抜く4つのシーンを解説。
①口内炎は1つのサイン
口内炎って出来たら痛いですよね。
舌に出来てみたり、奥歯の方に出来てみたり、
食事するときとか当たると、本当に泣けます。
口内炎にも段階があって、小さいときとか、すでに穴が開くほどだったりとか。
ぼくも出来たら「頼むから小さくなってくれ」と懇願します笑。
口内炎は、口の中の粘膜に起きる炎症
免疫力の低下、栄養不足、不衛生な口の中、唾液分泌量の減少が要因と言われています。
要因の逆のことを意識すれば、免疫力アップにつながる。
- 口の中を清潔に保つこと
- ビタミンB2、B6、Cを積極的に取る
- バランスの良い食事をすること
睡眠時間をしっかり取ってストレス軽減をする
寝不足が解消しきれない時は、チョコラBBなど「ビタミンB2、B6」を積極摂取。
ビタミンCは下記の記事でも紹介してるので、ご覧ください。
口は消化器の始まり
食べすぎに注意して、胃腸の調子を整えるのがおすすめ。
②花粉症は冷え対策
春先近づいて、花粉がつらい、秋口もしんどいという方もいますよね。
花粉症対策には、まずは自分の体を知ることが大切です。
花粉以外のハウスダストやダニ・風邪に似た症状が出ることもあるから。
くしゃみ、目の痒み、さらさらな透明な鼻水
上記の症状の多くは花粉症です。
- 花粉が飛散する前に体調を整える
- 体質改善を心がける
上記の対策で、症状が軽くなっていきます。
体質改善の基本は、口内炎の時と同様
睡眠時間は6時間以上取るようにすることが大切。
なるべく嗜好品(飲酒、喫煙、コーヒーなどは粘膜の炎症を悪化させる要因)を控えましょう。
花粉症の悪化を防ぐには、自律神経のバランスを崩すストレスと、冷えを克服することが最重要。
体温が1度上がると免疫力が約30%増すというデータも(下記記事参照)。
③日本人に多いせき喘息の克服
せき喘息は、非アレルギー性の喘息ですが、家庭でできる対策法は「アレルギー性の喘息」にも効果があります。
まずは、過労を避け、ストレスをためないこと。
- 口内炎
- 花粉症
上記もストレスは大敵でしたね。
感染症に気をつけること
例えば、インフルエンザなどにかかると、気管支の粘膜の炎症が悪化してしまいます。
免疫力をアップさせる必要が「せき喘息」にも。
アレルゲンカット
- お部屋の掃除
- ハウスダストやダニ対策
- ペットの毛を減らす
④帯状疱疹は黄色信号
帯状疱疹になったことある中高年の方は「しんどかった」っていう印象がありますよね。
- 痛みを伴った皮膚病で、カラダの片側に起きる強い痛みと、痛みがある部分にできる帯状の赤みやブツブツ、水膨れが特徴
- 子供の頃にかかった水疱瘡のヘルペスウイルスが、免疫力の低下によって出てきたもの
- ウイルスなので感染性はありますが、大人には抗体があるので他者には移しません
水疱瘡にかかったことのない子供は?
帯状疱疹の大人が接触することでうつる場合があります。
水疱瘡に罹患履歴ある人は注意。
ウイルスは神経の細胞が集まるところに潜んでいて、免疫力が低下した時に出てきてしまいます。
体力や免疫力が低下する50歳以上
水疱瘡は、夏場に発症しやすいので要注意です。
顕微鏡レベルで一生懸命闘っている

ある研究のことですが、マウスにがん細胞を移植して、衰弱した後のマウスを準備。
マウスのがん細胞部分だけを切り取って、顕微鏡で見ていた時のことです。
死にかけたマウスの体内で、リンパ球ががん細胞と戦っていたことが判明。
誰から命令された訳でもなく、諦めずに戦うリンパ球
驚くべき研究結果です。
何も意識せずとも、頑張ってくれているリンパ球。
リンパ球は白血球の一部で、さらにB細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)、NK(ナチュラルキラー)細胞などに分類することができます。
NK細胞は生まれつき備わっている免疫細胞で、細菌やウイルスなどの病原体に感染した細胞を攻撃します。
B細胞は細菌やウィルスなどの病原体が侵入してくると抗体を作り、T細胞は自らが働き、体を防御するとともに、一度侵入してきた病原体を記憶し、それに基づいてすばやく対応し、排除する働きをもっています。
https://www.takeda.co.jp/patients/lymphoma/about1/#:~:text=%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E7%90%83%E3%81%AF%E7%99%BD%E8%A1%80%E7%90%83%E3%81%AE,%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%82%92%E6%94%BB%E6%92%83%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
まとめ | 免疫力は自然治癒力の要

登録販売者のぼくが、「免疫力」とは何か?、免疫力が低下している時の、具体的な症状やサインはどんなものか解説しました。
- 口内炎は1つのサイン
- 花粉症は冷え対策で
- 日本人に多いせき喘息の克服
- 帯状疱疹は黄色信号
上記の4つが免疫力の低下を見抜く症状やサインです。
「自律神経」「内分泌」「免疫」を機能する、「免疫力」は自然治癒力の1つ(下記に働きをまとめます)。
- ホメオスタシス(恒常性維持機能)の崩れを修復
- 自己防衛(生体防御)機能=免疫力
- 自己再生(修復・再生)機能
常に水面下(自動的に)で働いていることで、病気になりかけた体を本来の状態に治す働きをしてくれるんだね。
今日は最後まで、お読みいただきありがとうございます。